SUEDEスウェード『HEAD MUSIC』~ギター・ポップ度★★★~今日もいつものように一日が始まる。6時15分の目覚ましで起床。ベルトコンベアーの上で促されるように、洗顔に歯磨き、朝食はトースト一枚にグラスにアイスコーヒー。一分一秒の狂いもなく、6時40分に家を出る。まるでスリープウォーカーのように、周りの景色は何も見えない、目指すはバス停留場の立て看板のみ。 いつものように駅のホーム、満員の急行電車に乗り込む。スポーツバックを我が者のように床に置く男子学生、昨日のドラマの話題で盛り上がる女子高生のグループ、ヤニ臭い中年男のスーツ、全てが当たり前のような光景。私は風のような存在、隙間を通り抜けるだけ。 ♪一日がまた始まるのを見ていてごらん 夜に囁きかけながら 美しい人々が興じるのを見てごらん 光のもとでせかせかと 百万の車と百万の列車 ジェットプレーンの空の下 失われたものも得られたものもない 人生は子守歌に過ぎない♪ それぞれの一日。多くのゲームが繰りひろげられた。会社の中で、学校の中で、あるいは男と女の間で。 今日も何事もなかったかのように、一日が終わる。心の隙間を埋めることはなく一日歳をとっていった…… 今夜はどんな夢が見られるのだろうか。 ♪眠りこけて夢見るがいい 人生は子守歌に過ぎない ああ そしてすべては流転する ああ 分かっているだろう 何もかも流れていくことは ああ ah ah everything will flow♪ (東洋風のストリングスで始まるこの曲は、『head music』から、スウェードのバラードの中でも特に好きです。全体に流れる虚無感と物悲しさに泣けてきます。「Can’t get enough」からの流れが素晴らしいです。) ジャンル別一覧
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